●カメラ設定
花火の写真はかなり特殊な撮影の部類に入るので、オートだとうまく撮れません。そこで、カメラの設定は【マニュアル】で行います。
まずは、【シャッタースピード】ですが、B(バルブ)で撮影します。これでシャッターを押している間露光することができます。花火(火の粉)が流れる様子が撮影できます。
次に【絞り】ですが、撮影する距離にもよりますがISO100のフィルムを使ったとしてf5.6〜f11程度で撮影します。あまり開きすぎると明るい部分が白く飛んでしまいますし、暗すぎると花火の軌跡が細くなって迫力が無くなってしまいます。f8を基準に連発花火なら絞って、単発なら開けるといいでしょう。
【ピント】は∞(無限遠)に合わせます。無限遠というと遠く感じるかも知れませんが、花火との距離は1km以上は離れているので無限遠で問題ないです。ここで注意をしなければいけないのが無限遠側にピントリングをまわしきってしまうと“遊び”の分だけピントがずれてしまいます。これを防ぐためにレンズを見ながらピントリングをまわしキッチリ合わせる必要があります。撮影前にバムテープ等で固定して撮影中にピントリングが動かないようにする手もあります。 |
あらかじめカメラの設定をしておこう |
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●場所取り
実は花火の撮影はそんなに難しくありません。撮影に関して最も大変なのがこの場所取りでしょう。諏訪湖の花火の主な撮影ポイントは大会会場である湖畔(地図)から撮影するか、立石(地図)などちょっと離れた場所から撮影するかです。湖畔で撮影する場合ちょっと高い有料の席をあらかじめ購入しておくか、自由席に午前中早い時間に入って場所取りをするかです。立石の場合ベストポイントは何ヶ月も前からシートで場所取りが行われているので遠くから来る方は湖畔の方がベターでしょう。立石から撮る場合のメリットは湖畔の夜景なども一緒に撮れるので諏訪湖らしさはこちらの方が上だと思います。撮りたい写真のイメージで撮影ポイントを選んでください。 |
こんな場所に上がるんです! |
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●構図
花火の切り取り方は無限にありますが、ズームレンズを使い大体の上がる場所と大きさを把握してそこで三脚を固定し次の花火をねらうのが無難です。もちろん自分の撮りたい写真を撮ればOK。肩の力を抜いて思い思いに撮ればいいでしょう。 |
花火は結構デカイ!! |
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●プログラムを見よう
花火を撮る上で、プログラムには大きなヒントが隠れています。まず、次に上がる花火がスターマインか、大きな単発かで絞りや、フレーミングが変わってきます。フレーミングは実際上がってからでないと分からないですが、絞りは予想できます。スターマインのような連発花火を撮る場合絞り気味で、単発の場合開け気味で撮ればいいと思います。プログラムを入手するか、当サイトのプログラムを印刷して、今何番なのかチェックしながら撮影しよう。 |
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